濡れた頬に塗りこんだ誰かの呼ぶ声で
簡単にズレていくんだ
想像を詰めた明日は冷たくなって萎んでく
枯れない造花 見えない勝者
やり過ごしてけばいい
下らないと刷り込んで歪んだ愛想笑いも
「最初からわかってた」なんて都合のいい言葉で飲み込んでさ
ずっと偽りで重ねた顔 傷つかない生き方のセオリーを
積み上げて いま途方にくれている
叶わない未来をただ嘲笑(わら)うことで何を守ってるの?
体中に絡みついた この防衛本能
誰かほどいてよ
ゴミ箱に放り込んだ 鈍色(にびいろ)の刃物
気付いたら握ってた 冷笑と揶揄(やゆ)の雨の中
本当は分かってた 闘うことやめちゃいけないんでしょ?
そして偽りにもがれた腕 届かないのを見られたくなくて
死んだ目の顔のない影に怯えてる
誰も奪いにこないものをいつまで抱え続けるんだろう?
泡のように浮かんで消える この闘争本能
誰か気付いてよ
君が好きな歌を歌いたかった それだけだった
言い訳が増えていった 迎えのバスを待ち続けても
こないのに こないのに
ずっと偽りで重ねた顔 守らなきゃいけないものは全部
積み上がった視線の中にはないよ
幾重にも張り巡らす 誰かの為だけの予防線を
切り裂いて傷つくのは自分だとしても
もう構いはしない それでいいんだよ
- 专辑:EXIT TUNES PRESENTS GUMitia from Megpoid
- 歌手:VOCALOID
- 歌曲:防衛本能