いつもと変(か)わらず 飲(の)み干(ほ)す紅茶(こうちゃ)も 以前(いぜん)とは違(ちが)う味(あじ) 何(なに)かが違(ちが)った お気(き)に入(い)りだった 銀時計(ぎんどけい)はもう 音(おと)もせず 動(うご)かない 何(なに)も刻(きざ)まない 一人(ひとり)佇(たたず)んだ 隣(となり)には誰(だれ)もいないのに あいた手(て)が ただ空(くう)を切(き)った 過(す)ぎてく時間(じかん)が 傷(きず)を広(ひろ)げては 今はもう手遅(ておく)れと 嘲笑(あざわら)い歌(うた)う