夜に浮かんだ 上弦の月欠けて
ゆらり零れる 紅玉石(こうぎょく)の色の雫
足音ひとつたてずに通り過ぎる
しなやかな闇 纏う 猫たちの影
細い祭儀の詞(うた)
混沌の淵 解き放つ名前(コトバ)
それは刻まれし契約の
消えないあかし 聖言(せいこん)
白と黑の織りなす糸 操られ 踊るの
さぁ 神も覚(し)らぬ誓約の
破滅遊戯(ゆうぎ)を始めましょう
永久(とわ)に終わらぬ この禁断の宴を
闇に浮かんだ 十六夜の月満ちて
八つ乙女らの 唇は柘榴を蝕(は)む
舞い散る紅(あか)は 馨しき花のよう
穢れを知らぬ 孤独 白いつまさき
煌輝く狩りの街(にわ)
月光の檻 眸(ひとみ)刺す魔弾
夢に洩れ出ずる 靜寂(せいじゃく)の
眠りの毒を 侵して
嘆きの聲 惑いの枷 跪くその手で
虚無に這い出ずる 脆弱の
魂(こころ)は甘き 美酒の如く
我に捧げよ その祭壇の羊を
高く 果つる朝(とき) 満てる式(シキ)
繰り返される 秘蹟の
罪と罰と死と快樂(げらく)と欲動の間(はざま)で
深く絡みあい 墜落(おち)てゆく
運命(さだめ)の針を 廻しましょう
厭かず喰らえよ その惑乱の果実を
胸に刻まれし契約の
消えないあかし 聖言(せいこん)
白と黑の織りなす糸 操られ 踊るの
さぁ 神も覚(し)らぬ 誓約の
破滅遊戯(ゆうぎ)を 続けましょう
永久(とわ)に終わらぬ この禁断の祭儀を
- 专辑:Centifolia
- 歌手:みとせのりこ
- 歌曲:白と黒の祭儀