アルバム:薦
サークル:凋叶棕
原曲:サーカスレヴァリエ
詩:RD-Sounds
歌唱:めらみぽっぷ
原著:ゐた・せくすありす「ジムノペディが終わらない」
空を見上げれば。そこには。
澱んだ空に、星が広がる。
ああ、私が嗤っている。
私が私を嗤っている。
捻れ曲がった私が。
嗜む酩酊のはずが、
いつしか、“それ”なしては。息さえ、
出来なくなってしまう。
打ち棄てる、思考を。
蔓延る全ての憂鬱を、
くはりと、吐き出すようにして、
辛うじて生きている。
気だるさに、溶けゆく。
ねぇ、貴女。
思うに、この現実は。
脆く果敢ないものなのかしらね?
虫のように、操られ、交わる。
無自覚な本能のまま、行われて、広がる。
腐っていく。
心の隙間を、埋めようと。
ただ、ただ、繰り返す。
ーけれども、何も埋まらずに。
私は。
何を。
誰と。
何を。
誰もが欺瞞を塗り固め、
顔という、顔中に貼り付け。
自分と、欺きながら。
歩み寄る、密かに。
或いはその感情さえ、
ひと時の、悪戯の為せる、
逃避の産んだ幻。
現実を、歪めて。
ねぇ、私。
思うに、この関係こそ。
酷く汚いものなのかしらね?
虫のように、寄生され、諍う。
夜色の笑みをした何かが、私を、見つめる。
穢れていく。
愉悦を湛える、その眼は。
ただ、ただ、雄弁に。
ー未だ未だ、終わらせはしない。
貴女は。
何を。
誰と。
何を。
欠けていく。奪われた椅子の数一つ。
私には、取り戻す術が見つからない。
故に。
欠けていく。壊すべき椅子の数一つ。
私には、それ以外の術が見つからない。
虫のように、
支配され、
朽ち逝く。
病の果ての夜の黒を、
その内に、孕んで。
消えていく。
全てが捻れて、壊れる。
ただ、ただ、容赦なく。
ー幻想が、牙を剥く。
私は。
何を。
誰と。
何を。
其処には。
もはや。
誰も。
何も。
- 专辑:薦
- 歌手:凋叶棕
- 歌曲:捧げられたイメェジ