(さあ 聞くも聞かないも お客さん次第のコンサート
お代は見てのお帰りだ
だが 一度 その耳にしたら最後
さあ 踊ってもらおうか)
それは 一度始めたら
魔法が解けるまで 止めることのできぬ舞踏
さあ オレの手の上で
魅惑の音色にあわせ 激しくゆらめいて
脚がもつれ 目が眩んでも
やめることは できないのさ
一度 卷き込んだのなら
最後まで さあ 責任をとってもらおうか
そして 孤独な音色に 孤独な舞踏(ワルツ)を重ねて
蝋燭の炎最後に ひときわはげしく またたく
そして 派手に舞い散るがいい!
(おっと! そんなに見つめても 何も出ないぜ?
なぜって? 差し出すのは お前のほうだろ
報酬よろしく頼むぜ お嬢ちゃん?)
やがて 宴は終わり 夜空に月が昇る
笛吹きは 夜の帳(とばり) ただ息を潜める
美しいどんな音色でも 人を惑わすもの
危険な罠と知っていて 求める愚か者
甘美で熱い一夜の夢 恐ろしい狂気の夢
さあ お望みどおりに
それだけをオレに求めた それだけを人は望んた
最後に訪れるエピローグ
わかって踊っていたのだろう?
そして 最後思い知るがいい!
(だから言っておいたのに
これだけ言っても まだ分からないか?
俺の笛を聼いて そんなに穏やかに 笑っていられるとは
そうか! とうやらお前は
よっぽどの大物か 愚か者の どちらかだ
報酬は払えるんだろうな?
やれやれ 仕方がないな…… 続きを聼かせてやるよ)
それでもオレの音色が お前の笑顔に必要なら
止めはしないさ
この笛は 愛しいひとに 優しい音色を奏でる
オレは奏で終わらぬころ ひとりで闇に立ち去ろう……
誰も オレを探さないでくれ
(夜が明けたら もう オレはいない
悪魔が眠る明け方には さあお前にもお别れを……)
- 专辑:絶対迷宮グリム キャラクターコンセプトCD Vol.2 「悪魔の笛吹きハーメルン」
- 歌手:寺島拓篤
- 歌曲:悪魔の笛吹きハーメルン