Vocal:Mitsuki
Voices:Mitsuki
『少女達のラインが重なったのと時を同じくして、
もうひとつのラインが交錯していた。
変わり果てたその姿。初めて耳にする声音。
困惑する旅人は、ただ理由を問うことしかできずに────』
「私はきっと、あの時に一度死んだの。そんな顔をしないで?ルクス」
敗者たる聖女と逍遥する黒衣の邂逅
それは偏在する 運命旋律の洗礼を受けて
魂の色さえ書き換えられた偽装聖域
実像なき虚構空位に座って
融解腐敗繰り返し 面影はもうない
業火に歪んだ幻想は狂気
共鳴して 観測者を語る者よ
死穢の断罪と糾弾は甘んじて受けよう
埋葬して 何もかも全て終わった後に
この罪は五つの穢れた残骸と共に
「枯竭した感情を憂いて
セカイが変わるのならそうするけど?」
拒絶する少女と虚影を追う黒衣の旅人
それは混在する 空白旋律の兆しを浴びて
取り戻した声で語られる事実は痛烈で
見えないナイフは過去を切り裂いた
後悔懴悔繰り返し 悲痛な告白に
出來損ないのヒーロー気取りは願う
隔絶して 研ぎ澄ませ見定めてみる
虚ろな緋色の呪縛を断ち切れフランチェスカ
自分殺して 創り上げた偽りの姿を
演じ続けるのを死者は望んじゃいない
闇は深い──── その深層には届かない
笑みは不快──── 捨て去った幻想を想起させるから
底は腐海──── 誰も足を踏み入れられない
思い遂げて散るまで 浮上することはない
共鳴して 観測者を語る者よ
死穢の断罪と糾弾は甘んじて受けよう
笑うのならば 何もかも全て終わった後だ
この罪は五つの穢れた残骸と共に
『辿ってきた茨の道と、あまりにも深き業。
けれどその瞳の奧で泣いている少女を、
ルクセインは確かに見た。
でも、そのやり方には同調できない』
「なら、せめて今度は傍で見屆けていて?
そして全てが終わった────私を……」
『対魔女戦線の一員に加わった黒衣は、
その言葉に肯定も否定もせず。
ただ、亡き友を想って────』
- 专辑:創傷クロスライン
- 歌手:少女病
- 歌曲:運命旋律の共鳴する丘