古里(ふるさと)より見(み)る景色(けしき)は
黄金色(こがねいろ)の芒野原(すすきのはら)
月明(つきあ)かりに 鈴(すず)鳴(な)らせば
紛(まぎ)れてゆく 遠(とお)い記憶(きおく)
果(は)たされぬ指切(ゆびき)り
待(ま)ち人(びと)は今(いま)もみえずに
呼(よ)べども もう届(とど)かぬあの日(ひ)は
手(て)をすり抜(ぬ)け 何処(どこ)かへ消(き)えてゆく
涙(なみだ)の理由(わけ) 乾(かわ)けば忘(わす)れて
終(お)わらぬ独(ひと)り旅(たび)よ
忌(い)み嫌(きら)われ 羽(はね)震(ふる)わせ
蝶(ちょう)は眠(ねむ)る 筐(かご)の中(なか)で
ふと近(ちか)づく幼子(おさなご)の目(め)
籠(かご)を覗(のぞ)き 檻(おり)をひらく
泣(な)かない蝶々(ちょうちょう)は
哀(あわ)れに見(み)えたのでしょうか
傷(きず)つきつつ自由(じゆう)の空(そら)へと
ひらりひらり 私(わたし)は舞(ま)い上(あ)がる
昔(むかし)のゆめ 恋(こい)しい人世(ひとよ)の
逢瀬(おうせ)に縛(しば)られながら
淀(よど)みに ただ沈(しず)めた心(こころ)に
燈(とも)る光(ひかり) 愛(いと)しき思(おも)い出(で)の
あの子(こ)は君(きみ) 私(わたし)はあの蝶(ちょう)
小指(こゆび)を絡(から)め合(あ)い
叶(かな)わないことばかりを願(ねが)いて
笑(わら)う君(きみ)と 泣(な)けない私達(わたしたち)
]別(わか)れの日(ひ)に 糾(あざな)う言(こと)の葉(は)
想(おも)いをなぞる泡沫(うたかた)
- 专辑:羽ノ亡キ蝶
- 歌手:arcane753.
- 歌曲:泣かない蝶々