残された色は
そっと水鏡に問う
‘過ぎし思い出’は
幾度 季節が巡れば消えゆく
決して泡沫の夢に
終わる恋ではなかった
逢いたいと願う声は
遠い記憶を染めゆく
終焉(おわり)など知らなかった二人を
灯すように
これほどの痛みさえも
愛しいほど君を想う
今は未だ 夢現で泣きたい
滲む夜に…
同じ傷跡が
もしも刻まれたのなら
かえらぬ弱さも
二人は同じと信じたかった
触れる指先の熱は
君の想える誰かに…
徒(いたずら)に流れてゆく
‘幼き日々’の契りよ
誰よりも君の瞼に居ると
思えたのに
降り頻る雨の音に
止(や)めぬ心糸解いて
唯 ひとり、ふたつを辿ってゆく
永い夜に…
逢いたいと願う声は
君の匂いや…全てを
「忘れたい」優しい嘘でさえも
壊してゆく
もう一度叶うのなら
重ねた月日を手繰って
永遠を 君と二人詠みたい
伝う愛に…
- 专辑:証×明 -SHOMEI-
- 歌手:喜多村英梨
- 歌曲:月詠ノ詩