原曲:[少女が見た日本の原風景][信仰は儚き人間の為に] 夢を見た 頬を伝う汗 生温さに まどろみ醒めぬまま 冷たい指 額に這わせた 履き慣れていた靴と湿った夜 今 淀む街の愛しい場所 独りで辿る ただ当たり前に歩いてきた わたしの軌跡 ねえ 遠巻きに眺めていたもの 全てが繋がらないままで 俯いて歩く馴れた道 風のない夜は濁るばかり 虫の翅 雨に濡れた道 街灯から滴る雨粒と 静寂から抜け出す遮断機 抜け殻のホーム 遠ざかる音 嗚呼 唸る風に髪を押さえ 指を絡めて もう薄れてゆくわたしの影 なくな