最後の頁(ページ)を 閉じれば始まる 恋初(そ)めし夢の 淡い記憶 鏡の向こうに ざわめくパノラマ 写し絵の月が 時を告げる 「帰らなきゃ」と 手の鳴るほうへ 揺れる君を 抱きしめたあの日 唇に恋物語(ロマンス)囁いて 指に月光(ムーンライト)絡ませて 過去と現在(いま)と未来が 廻りだす ただ君だけに 逢いたくて 思い出じゃ 足りなくて もう一度接吻(くちづけ)から 始めよう 今ふたり ルナティック・キス 眠りの扉を 開けば聞こえる 天鵞絨(ビロード)の夜に 濡れる旋律(しらべ) 回転木馬が