鳴呼 この両の腕は唯君を護るため 宿命と云う名の使命を纒う騎士 忘れ難きは在りし日の記憶 祖国と愛する者の盾となり この身すがら異国に赴き囚えられた 凍てつくような風を裂いて響く雷 心切り裂くような痛みさえ 君への慈愛へと変わる 人知れず咲く薔薇の花に誓う 永遠の忠誠 永遠の愛を 永遠の契りを その指先に滴る鮮血に呼び起こされる 在りし日の君の温もり 愛し愛し麗し君 たとえこの喉裂がれようと この両の腕で君を抱き愛を語る 可憐な翼 瞳 鶇のようにさえずる 君に口づける日 胸に抱き願う 唯ひたすら