虚像の楽園の果ての 深い 深い大地の底で ただ独り 祈りの歌を 謡い綴る運命―― 行き場を無くした過去から 巡り続ける声を繋ぎ 繰り返す 歴史の淵で 運命に身を捧ぐ 何も知らず ただ歌だけ 紡いで 生きてきた 晴れの歌を 雨の歌を 優しいレクイエムを 楽園へと 続く道の先に 差しのべられた 暖かい手さえ 届かずに (「トワニウタイツヅケナサイ-」) 滅ぶ世界の 歪みの底で 祈りの歌を 奏でる ――宿命―― 忘られし 過去に眠る 優しい声に 絶望さえも 微笑みに変え 涙の底に 沈んでいく 絶望の楽