息を吸うように.奪ってきた.あの日々 時計の針は無情だね 耳の奥へと流れてく音.すべてが.青ざめていく気配 もう.二度と戻ることはないと知っているのに 痛みは.ここにあって あなたを失いたくはない なのに.どうして--どうして? だから.世界を閉ざしてしまおう 優しさという彼が思いで育った花を.そっと耳元へ刺せば ねえ.そうなんだ 髪を梳くたびに.甘い言葉だけをかけたい 「愛してる」という言葉を.百年後もかけるから お願いだから この時を.止まって この冷えた血を温めて 血が注がれて.流れている
