薄桃色の空 遠くにじむ紫 夜店の灯り 町を染める きれいなもの 楽しいこと たくさん見せたいの この街をあなたに好きになつて欲しいから ふわに 揺れる 夕闇の風 小さな手を強く握る からり 廻る 風車の音 「夢みたいでしょう?」 私は笑う 空は即に藍色 星が瞬いている 七色の街は まだ眠らない 聴かせてあげる あなたの知らない 世界のお話 この街はあなたにもわたしにも优しいの ふわり 夜風 藤棚そよぐ 澄んだ瞳が私を見る りりんと 風鈴 空へと響く 「夢みたいだね」 あなたは笑い そっと手を離し