ぼんやり 月夜に洋酒呷って まったり月見酒 街灯点灯 きらきら街は光って 蛍火畑のさながらで 行進邁進 異国の兵隊さんは ラッパをパッパラ吹き鳴らし 折衷熱中 髷なら切り捨て御免 文明開化の音を聞け あゝ真っ赤な靴を履いて あゝ繁華な街を抜けて あゝタッタラ君は駆ける 其の一寸先も見えぬ世で ほら うるさいしがらみ取り払って 知らない新たを身に纏って あの娘は天真爛漫高襟(はいから)姫 あっちもこっちも皆々振り向きゃ 再三散々 受け取る恋の文は バッグに丸々押し込んで 恋々 男と女の色恋なんて