玉簾(すだれ) 揺らめいて 月灯りふわり 薄化粧 紅ひとつ 芳しき香りに誘われてく 静かな時の満つる夜 待ちわびた 銀の船 水際にゆらり 花飾り たおやかに 光さす帆先へ続いて行く 静かな舟出 大空へ いざや楽し この夜の宴 迎え集い(つどい) 語り尽くすせぬ 夢を愛をありがとう 胸に秘めて逝くよ 天つ風 雲の波 足下にふわり 見下ろせば蜃気楼 まぶしさに身体も溶かされてく はるかな調べ 宵祭り いざや響け この夜の宴 巡り果てた 数えきれない 命灯しいつまでも 愛が実るように 砂の海に積もる涙