あれから幾日が経つのでしょう- 心はもうその形を留める事など出来ないのです からからから-と回る赤い風の音が唯一私を現に縛る手枷 あれから幾日も経たぬ間に「絶ヲ望ム」想いだけが心を蝕み喰らうのです からからから-と回る赤い風の音も何処か夢-? それとも現の微睡-? 奥を覗けば目に映る酷 有様は無様 迫る宵の刻 咲いて 咲いて 咲き乱れ 散るが花の悦 艶に見えた徒の花 眩しい闇の匣 枯れて 枯れて 枯れ朽ちて 咲くは花の鬱 決して咲かぬ徒の花 努々忘れぬ様 溺れて- 浮かび上がり- 刹那- 弾けて