暮れ泥む空 歌い舞う雪 滔滔(とうとう)と白銀に染まる 儚き世の隻鳧(せきふ)の如く あかぐれゆくは 月の路 くべる焚き木の 暖にしどけなし うつら夢見るは けうらなる郷里 吹きすさぶ風に 篭りよりおどろき 見上げた空に 心がしぐれる おのがじしに輝く 星々と下弦の月 澄めたる彩光と ゆかしは虎落笛(もがりぶえ) 暮れ泥む空 歌い舞う雪 滔滔(とうとう)と白銀に染まる 儚き世の隻鳧(せきふ)の如く あかぐれゆくは 月の路 いかにちいさき 光であれど やむごとなき 命であると 寵愛受けずとも すだ