十六夜を映して ゆらゆらと揺らめいてる 水面へと続くは 荒れ果てたあの小路 沈みゆく月の 有明を追いかけ 遠くなる浮舟 嗚呼 滲んだ紅色 眩暈覚えたままで 行く先も知れずに 今はただ溺れるだけ 子守歌がこの天空を裂くように 消えかけた記憶の 狭間にて蠢いてる 朽ちる身に残るは 断ち切れぬこの想い 熟れ掛けの果実 啄んだ烏の 黒い羽を借りて 嗚呼 霞んだ藍色 願い届かぬ夢 に 重ねゆく月日を 探し さ迷う私は 子守歌を深い闇に捨て 月よ 空よ 花よ 唄えや 風よ 羽よ 夢よ 踊れや 赤よ 黒よ 青