いつもと違う帰り道 見上げたアパートの窓から 秋枯れ色の シャボン玉一つ 転がるように漂う 独りぼっちの姿がまるで 自分みたいだって 呟き佇んだ 踏み切り越しの空に 壊れて消えた あの日の胸の痛みが 優しい面影をつれて 蘇る 離れ離れになるまえに もう少しだけ 素直になれたら もっといっぱいの ごめんねも ありがとうも言えたのに 今ごろになって溢れ出す 思いが今 涙に変わるよ ほら 心の曇りもぬぐって 言葉をつなげて いつの間にか慣れた事の 寂しさにもただ強がって 引き出しの奥に 丸めて投げ込ん