悲しみのない 国があるなら 海を渡って でかけたい 風の波止場(はとば)に トランクひとつ さみしさだけを つめこんで 想い出ながす 河があるなら あなたの優しさ 忘れたい 愛をつづった 手紙(てがみ)の束(たば)も せせらぎ深く 沈(しず)めよう 涙を捨てる 街があるなら いつか夜汽車(よぎしゃ)で たずねたい 星が窓辺(まどべ)に せつなく光(ひか)る ひとりぼっちの 旅をして さよならのない 愛があるなら もう一度だれか 愛したい それは別れた あなたにどこか どこかよく似た 人でしょう