かわいた木枯らし そよそよと かわいた木の葉は ひらひらと 相見える日を 待ちながら 刻を数え 歩く 綴る言の葉に 彩られ 紅く色めき 刹那に踊る 紅葉一枚 手の平に滑り 語るは- 焼けた故郷に 別れを告げて 木の葉の手に引かれ 走り去る 未だ見ぬ未来への 不安など 感じる暇など ありもせず かわいた木の葉は ひらひらと かわいた木枯らし そよそよと 繋いだ手と手を 離さずに 刻を数え 翔ける 普くヒトの命 背負い その小さき手で 何を紡ぐ ほんの微かな 綻びに 死ぬるこの世で 信ずる道を ただ