突然降り出した雨 土煙をあげて この街に落ちてきた ごうごう 音たて 傘を持たぬ人たちは 濡れ競う 生者の群れ 二人眺めてたんだ 当てもなく 何処行く? 途方にくれる世界の隅っこ 小さなトンネルに閉じこもって ついたため息 あくびで答える キミの手を強くぎゅつと握った 世界はモノクロのまま走る 大粒の雨 地面を叩く 当たり前の言葉が欲しくって わからずや キミは臆病者 私の気持ちなんか知らないで もっと強く その手で握りしめて ゆるく繋いだこの手 降り止まないこの雨 途方にくれた二人 小さなこの