夢を見ていたよ 懐かしい声だった 閉じた瞳 今日も眠るよ 目覚めの温もり忘れて 白銀に染まった 寂しげな世界 窓の向こう 映った私 風のようにふわり消えた しんしんと降り積もる雪 私の心染め上げ 誰も居ない景色の奥へと 足跡だけを残していく 最後に聞こえた 別れの言葉は 生きた証 消えてく私 全て切り取ってゆくだろう 凍えそうな冬の朝に 一人この目を閉ざした かじかんだ指をそっと握り 赤い花空へ舞い上がる 雪原に立つ陽炎は 私を見つめる私 その名前を一人呼んでみる サヨナラ優しい人たちよ 二度と