この雪が散れば 貴方はまた 遠いあの街に 消えて行く 灯火(ともしび)を眼で追えば その向こうに 薄闇の 影は途絶(とだ)え 跡形(あとかた)も無く 季節が巡れば 日々を数えて 霞んだ冬の向こう 貴方を待ち続けて 凍(い)てつく夜空に 貴方はまた 浮かんでみせては 消えて行く 言の葉を紡(つむ)ぎ出す この筆先(ふでさき) 違(たが)えれば滲む色に 貴方を重(かさ)ね 季節が巡れば 日々を数えて 霞んだ冬の向こう 貴方を待ち続けて 季節が巡れば 日々を数えて 霞んだ冬の向こう 貴方を待ち続けて