いつか見てた光景を思い出していた それはとても遠くて. モノクロの記憶─── 小さき頃の戸惑 大人になっても変わらず ただ一瞬で振り返る 欠片のみ残した それはそれは 夢想の残影 まだ胸に秘めている 何処へ去るの 佇む明日 容易に崩れてく 錆びた思考に紛れた 曇れた雑音 動きを止める 時計のよう 途切れ途切れ 逆さまの悪夢 影法師の空を見ていた昨日で 叶わなかった儚げな願い どうか私も一緒に連れてってください この大気の向こう 一度握った手を離し 知らず知らず 光陰(トキ)追い駆ける 落としたさ