追いつけぬ者現れたなら ただ大人しくしてはいられず あの日授かる舟に乗りまた往く 遠いざわめきの中へ 知る者はいないでしょう Ah 本来の力を こんな形で使う日が 訪れるとは予期せず 更なる速さを重ねる 光の舟 あの時目指したものとは 違うけれど 信じる己の領域 侵されては 黙って見過ごすわけにも いかないでしょう 周囲が騒ぐ意図はもはや承知 それでもやめられないから 「そんなものでは競えるはずもない」 見下した言葉さえも 快感を覚えるのは そう 遠い海の記憶が 呼び起こされてゆくから 沈みゆく