「カゲロウ」 その言葉に挟まるカミシオリ まっさらに染まってく夏心 いつの時も私のすぐ近くでは 深く息をしている この心の中では私だけ そこに残されてると思う程 その記憶の中では少し優しい微笑み いつでも歩けば 何度もしゃがみこんでた この手握ってくれた優しい温もり その場面にいくつも花吹雪 やむこと無く続いた蝉の声 まだ何も疑いもしない 小さな私が映っている そこにたくさん並ぶ影法師 私の見たことない人の顔 どれもそれも変わらず すごく眩しい輝き 何度だって時を越えページをめくれば 数えきれな