例えばあの夢をまた見たとしても 何度だって今日の日を思い出そう まだまぶたに残ってたうるおいが 夕焼けの陽をにじませて包み込む 消えない古傷隠したまま 戦うことを選んで 傷んだ心を守れるように 強くなりたかったんだ 小さな手の平に触れたそのとき なにかが解けていった 知らなかった 私の涙だって あんな風に温かいってことも 楽しそうに話しながらゆく人を 避けるように目を伏せてばかりいたね ほんの少し振り返りたくなって 顔上げれば聞こえ出す笑い声 離れていく人たちの背中 なにも言えはしなかった ねえ